病棟で働くナースと救急ナースの相違点

病棟で働くナースに比べて救急ナースの仕事は忙しく、休む暇がない場合が多いものです。例えば高齢者が救急搬送されてきた場合、初期治療や初期処置は救急ナースが行うことになります。具体的な話で言えば、意識の確認や気道の確保、血管の確保、採血などが挙げられます。

「重症度が高いか」「緊急度が高いか」といった部分の確認を行い、そのレベルによって救急ナースの対応も変わってきます。救急ナースは、基本的に急を要するシーンが多いため、病棟で働くナースのようなナースシューズ・サンダルではなく、質の高いスニーカーを履いていることが多いです。実際、院内を走って、患者のもとに駆け付けなければならないケースは少なくありません。

さらに、救急搬送は1人とは限りません。大規模な事故や災害が起きたときに負傷者が多ければ、その分救急搬送される患者は増えます。しかし、ドクターとナースの数は限られているため、患者が多い場合には診察や処置の優先順位を決める必要が出てきます。その優先順位を決める役割を担っているのも、救急ナースです。この優先順位を決める作業は知識と経験が求められるため、配属年数の長い救急ナースに任せられます。

また、救急ナースの現場には、シフト制が導入されています。日勤と夜勤で分けられるケースが多く、具体例を挙げると9時から17時までの日勤のナースと17時から9時までの夜勤のナースがいる感じです。このように、シフトで勤務時間が決められている分、残業が少ない傾向にあるのは、救急ナースのメリットだといえるでしょう。